Q.セッションではどんなことをするのですか?
2017年3月31日
同じテーマであっても、人によってセッションの進み方は様々です。
たとえば、セルフラブをする上でエゴとの付き合いが出てきます。
エゴは一見、悪いものだったり外した方がいいものと思われがちです。
実際に、エゴに囚われていることでその人本来の能力よりはるか狭いところで停滞し、苦しんでしまうこともあります。
私もある時「自分の色を出そう」と活動しはじめた時がありました。
吸収力が高く、素直なところが長所だと認識していましたが、それだけでは「自分」がないのではと思ったからでした。
それまで透明に、まっさらに物事を見ることを大事にしていましたが、それからはどんな話や情報も、まず第一に自分の頭のフィルターを通すようになりました。
そうすると、相手の話はそのまま聞けないし自分のフィルターを通す話しか残りませんでした。
さらに失敗が怖くなりました。
自分は上手くやれるのか、自分はどう思われるのか。
これは正解なのか、不正解なのか。
何をしても自分の外側が気になるようになりました。
自分と世界がまっぷたつに分離した感じでエゴ(=我)ってすごいパワーだなと感じた体験でした。
だからエゴは悪いものなんです、と言いたい訳ではなく人によってはエゴを十分に満たすことが次に進むために必要なこともあります。
善悪ではなく、その人の今にとって機能するかでコーチは進んでいきます。
あと、相手のエゴが見えた時にここをコーチしたらいいんだな、と検討なく反応するのは過去の体験や情報に基づいた関わりになってしまいます。
(私自身はエゴを悪いと思ってはいません)
人それぞれまったく違う存在である以上、その時セッションで出てくることも会話することも、はたまた伝える観点が機能するかもその時々でまったく違います。そこが人の独自性であり面白みなのです。